2025年12月
<開催レポート>「読書人カレッジ」を開催しました!
SBW 11月26日(水)、韓日翻訳家の小山内園子氏を講師に迎え、中央図書館1階ラーニング・コモンズにて「読書人カレッジ」(※)を開催しました。「今知りたい韓国と韓国文学」とのテーマで、翻訳家の仕事や韓国文学の魅力についてご講演いただきました。
講演では最初に、小山内氏ご自身のキャリア変遷と韓日翻訳家の仕事内容について述べられました。
大学卒業後、テレビ局の報道ディレクターとして働いていた小山内氏は、社会の「声なき声」を助けたいという思いから、ソーシャルワーカー(社会福祉士)に転職。
2007年、韓国での研修で出会ったDV被害者の女性たちが、女性作家コン・ジヨンの小説を読むことで心を救われていると知ります。当時、この作家の社会問題を扱った作品は日本にほとんど翻訳されておらず、小山内氏は「そうした大切な物語を日本に伝えたい」という思いから、韓日翻訳家を志したことを語りました。
大学卒業後、テレビ局の報道ディレクターとして働いていた小山内氏は、社会の「声なき声」を助けたいという思いから、ソーシャルワーカー(社会福祉士)に転職。
2007年、韓国での研修で出会ったDV被害者の女性たちが、女性作家コン・ジヨンの小説を読むことで心を救われていると知ります。当時、この作家の社会問題を扱った作品は日本にほとんど翻訳されておらず、小山内氏は「そうした大切な物語を日本に伝えたい」という思いから、韓日翻訳家を志したことを語りました。

<小山内園子氏>
続いて、韓国文学の魅力について、10月に刊行された『わたしたちの停留所と、書き写す夜』(キム・イソル著)や小山内氏のご著書『〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学』などを例に説明。「韓国文学の魅力の一つは、参与文学と呼ばれるものにあります。韓国の作家たちは、社会をただ傍観しているのではなく、きちんと言うべきことを言うことを作家の任務である、と非常に使命感を持っています」と語りました。
そして、講演の最後には、参加者から事前に寄せられた「日本語と韓国語の表現の違いをどうするか」などの翻訳技術についての質問に回答いただきました。「翻訳は再現なので、できるだけ日本の読者が韓国の読者と同じ感覚を持てるように心がけています。慣用句などの表現は直訳を避けつつ、かつローカライズしすぎないよう注意を払います」と解説しました。
質疑応答では、「韓国の教育哲学」「翻訳を通しての社会貢献」「AI翻訳では補えない人間が行う翻訳の価値」についてなど参加者からの多くの質問に丁寧にお答えいただきました。
「日韓の友好に貢献するにはどうしたらよいか」との質問には「大事なことは『思い続けること』だと思っています。何か形で『これをやった』と思いすぎると『やってない人』のことを『やってない』と思ってしまうと思います。ひそかに思っている人って、案外たくさんいらっしゃいます。なので、そのひそかに思っている人が、大きな力になる時代が来ると思うので、無理されずに、韓国に思いを寄せ続けるということが大切だと思います」とお答えいただきました。
「日韓の友好に貢献するにはどうしたらよいか」との質問には「大事なことは『思い続けること』だと思っています。何か形で『これをやった』と思いすぎると『やってない人』のことを『やってない』と思ってしまうと思います。ひそかに思っている人って、案外たくさんいらっしゃいます。なので、そのひそかに思っている人が、大きな力になる時代が来ると思うので、無理されずに、韓国に思いを寄せ続けるということが大切だと思います」とお答えいただきました。
最後に小山内さんは「今日のイベントをきっかけに、一冊でも多くの韓国の本を読んでいただければ嬉しいです」と語りました。

<講演会の様子>
参加者からは以下のような感想が寄せられました。
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◎豊富なご経験から、とても貴重なお話をお聴きすることができました。自分自身が納得できる生き方を追求されているご姿勢に、勇気をいただきました。
◎小山内さんが本当に素敵な方で、お話も上手で、まず翻訳された本を読みたくなりました。全然韓国を知らない私でも、心惹かれる講演でした。
◎韓国のDVシェルターの実情や、韓日翻訳者はどのような職業なのかなど、普段知ることができない内容をお聴きすることが出来て良かったです。韓国や韓国語に興味があるので、これからも韓国語の学習を続けていきたいです。韓日翻訳や韓国文学に興味が湧きました。
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<運営に携わったSoka Reading Projectのメンバーと写真を撮っていただきました!>
※「読書人カレッジ」は2021年度から株式会社読書人と日本財団が共同で始めた取り組みで、大学生に向けて本を読むことや思考することの大切さを伝え、学生を本の世界へ誘う手助けを行うことを目的に、大学生の読書推進活動として、作家や研究者、書評家の方々が、各大学で「読書」に関する講義を行う企画です。







