2025年8月
オンラインイベント「グローカルジャーナリストが語る『情報と言葉の力』」を開催しました
SBW
7月30日(水)、西日本新聞社の坂本信博氏を講師に迎え、「グローカルジャーナリストが語る『情報と言葉の力』」をテーマにオンラインで講演会を開催しました。

講演の様子
坂本氏は本学法学部の卒業生で1999年の西日本新聞社入社以来、医療、教育、安全保障など多岐にわたる分野で取材・調査報道に携わり、調査報道大賞選考委員特別賞など数々の賞を受賞されています。
坂本氏は初めに「マイノリティの声を届ける」ことを記者として自身のライフワークにしていることを述べ、入社以来携わった多くの事例を紹介。
新聞ジャーナリズムは①読者の代わりに信頼できる情報を集めて読者の手元に届ける、②権力を監視して歴史を記録する、③暮らしに役立つ情報を届ける、④より良い世の中を作るためのヒントを探す、⑤困っている人や弱い立場の人の声を社会に届ける、⑥「世の中捨てたものではないな」と感じるような日々を生きる励みになる記事を届ける役割があると述べました。
新聞ジャーナリズムは①読者の代わりに信頼できる情報を集めて読者の手元に届ける、②権力を監視して歴史を記録する、③暮らしに役立つ情報を届ける、④より良い世の中を作るためのヒントを探す、⑤困っている人や弱い立場の人の声を社会に届ける、⑥「世の中捨てたものではないな」と感じるような日々を生きる励みになる記事を届ける役割があると述べました。
イベントのタイトルとなっている「グローカルジャーナリスト」には「広域的な視点で地域に根ざした取材をし、グローバルな視点を持ったローカルニュースを届ける」との意味があることを語り、新聞紙面の見方や新聞社の日常業務について紹介。さらに、信頼できる情報の見分け方、フェイクニュースへの対処法、そしてジャーナリズムにおける人権報道の重要性について、具体的な事例を交えながら語りました。
最後に坂本氏はジャーナリストとして心がけている「3つの眼」を挙げました。
• 虫の眼: 取材対象に限りなく近づき、詳細を深く洞察する視点。
• 鳥の眼: 一歩引いて全体像を俯瞰し、背景を多角的に分析する視点。
• 人の眼: 誰のために、何のために情報を発信するのか、その目的を常に意識する視点。最後に、「これらの『3つの眼は、報道機関に関心がある人だけでなく、学生生活や社会人になってからも共通して役立つ考え方です」と述べました。
質疑応答では、事前に寄せられた多くの質問に丁寧に回答いただきました。読書については「ショート動画などが広まる現代において、時間をかけて本を読むことには、映像や音楽にはない、頭と心を耕す力があります」と読書の重要性を語られました。
参加者からは以下のような感想が寄せられました。
「人から情報を得ることや現場に行って知ること、そしてそれらを報道することに対する信念や哲学を坂本さんから感じ取ることができました。情報を広める事だけが目的なのではなく、究極的には民衆を守っていくための情報なのだと思いました」
「卒業生のご活躍に心から感動しました。意見が異なる人との対話で必要なこととして『対立軸から諭すのではなく、淡々と一緒に考えること』という言葉が印象に残りました。そのためにも自分の視野を広げていく努力が必要だと思いました」

講演の様子
図書館では、今後も読書イベントを企画しております。
随時、ウェブサイトやポータルサイトなどでお知らせします。楽しみにしていてください!!







